ARUSE KYOTO

ARUSE KYOTO

many many many light

ARUSE KYOTOのオーナーの有瀬さんが作業を行う部屋は、
”男の心をくすぐる秘密基地”というフレーズがほんとによく似合う。似合うというか、そうなのだ。
ここは言うまでもなく男が恋する秘密基地。

世界各地の数え切れない程の照明からは有瀬さんの収集癖が垣間見える。
癖というとなんか変な言い方だけど、ある種の変態というか。
だから、作業場に案内して頂いてすぐに、有瀬さん変態だなあと思った。
悪い意味じゃなくてさ。すごくいい意味で。

それほどに魅了された。男の人なら軽く1時間は遊べる。
いや、ずっと遊べる。少年の心を思い出したかのようにコソコソと、
そして隅から隅まで遊び尽くすだろう。
それが有瀬さんの秘密基地ってわけさ。

フランス・ドイツ・日本など、引き込まれずにはいられないかっこいい照明がミュージアムのように広がる。

順序を間違えた気はするけど、次は店内を。

初めてお店に足を運んだ人は、帰る頃には少し肩が凝るだろう。天井からは幾つもの照明が吊り下げられていて、どれも可愛いからなかなか顔が下がらない。たまに首がしんどくなるけど、そんなの気にならないくらい夢中になるはず。たとえ首が痛くても我慢して見るべきだ。

そのうちに、有瀬さんがそのライトの説明を独自の視点で繰り広げてくれるはず。「これはどこどこの国の、いついつの年代の照明なんだ。この部分がカッコよくてさ、堪らないんだよね。」と。

あるいは、「これはビンテージとかそういうことじゃなくて、ただ自分の好奇心をそそるから買い付けたんだよね。」とどこか嬉しそうに話してくれるだろう。そういうものこそ、有瀬さんのお店に見に行きたくなる。

見れば見るほど迷うけど、いくら時間がかかろうと必ず自分のものにしたくなるライトが見つかるはずだ。

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Written & Photographed by Katsushin Morimoto / Writer

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